誰もが頭の中でツっこんだニュース「ブラックカレーかよ!?」-“「味を良くするため」スープにケシを混入”

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大陸発のニュースなんでなんとも眉唾じみてるんですが、やたらと漫画好きの琴線をくすぐるニュースが流れてきました。

「味を良くするため」スープにケシを混入、広州の飲食店が摘発される―香港メディア FOCUS-ASIA

香港・東網は26日、広東省でこのほど牛肉と臓物の煮込み(牛雑湯)の味を良くするためなどとして、料理にケシ殻を混入していた業者が警察当局に身柄を拘留されたと報じた。
(中略)
店主は警察の調べに対して「商売が思わしくなかった時、たまたま友人と世間話をしていて『食べ物にケシ殻を入れると口当たりが良くなる』ということを聞いた。これで挽回できればと思い、違法なルートでケシ殻を買って粉末にし、牛雑湯を調理する時に加えた」と自白。現在、警察当局によって刑事拘留されているという。
(2015年09月28日)

ここでやっぱり頭をよぎるのは、あの料理漫画のパイオニア『包丁人味平』のトラウマ回であるカレー対決のブラックカレーではないでしょうか。

『包丁人味平』は、竹熊健太郎氏が責任編集を務める電脳マヴォにて現在ダイジェスト版が無料公開されています。

原作/牛次郎・作画/ビッグ錠『包丁人味平』 電脳マヴォより
原作/牛次郎・漫画/ビッグ錠『包丁人味平』カレー戦争編 電脳マヴォより

電脳マヴォ

『包丁人味平』カレー戦争3

『包丁人味平』は既に40年も昔に「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた大人気漫画。
「料理対決」という概念を初めて持ち込んだ作品なのではないでしょうか。この作品がなければ『美味しんぼ』も『料理の鉄人』も現れることがなかったわけです。

とは言っても、ネットなどでは話題になっていたこのカレー対決も、実際に読んだことのある方々も既に多くが鬼籍に入り(そこまで昔じゃありません)今はそんなに多くないのではないでしょうか。

というわけで、いい機会ですからこの漫画史に残る傑作エピソードを電脳マヴォから簡単に紹介させていただきたいと思います。
(画像はすべて『電脳マヴォ』より引用)

 

主人公の味平は「包丁だめし」などで様々な料理に挑戦し、その腕をライバルと競う料理人。家は有名な割烹だが、父に反発して自分は街の洋食屋で包丁一本の修行をしています。

そんな彼が今回挑むのはカレー。
駅前に並び立つ2つの百貨店のうち、カレーで集客増を狙うデパート・大徳に味平は雇われ、デパートの軒先で屋台による出店をする。味平は醤油を使った「味平カレー」で挑もうとしていました。

そんな中ライバルデパート白銀屋は大徳デパート=味平カレーに対抗するためカレー職人・鼻田香作を雇い「インド屋」を開店。
その鼻田が、打倒・味平カレーとして開発した究極のカレーがありえない程真っ黒いルゥの「ブラックカレー」というものでした。
※この漫画連載当時、カレーは現在よりもっと黄色いものが主流であり、黒いカレーというものはまず存在しませんでした。

味平1

このブラックカレー、不思議なことに食べた人間がことごとく虜となり、味が忘れられずリピーターとなる魔法のカレー

味平2

食べた者は皆この妖しげな香りと味に魅了され、鼻田の店は次第に繁盛していく。

ビジュアルショックな鼻田香作

いっぽう醤油が隠し味で定番人気の味平カレーだが…

味平3a
味平カレーが人気の屋台

次第に評判となったブラックカレーが優勢になり、客足は大徳からインド屋のある白銀屋へ移っていく。

新聞でもニュースに。
新聞でもニュースに。

顔バレしている味平は、ブラックカレーを試すためインド屋へ女装して潜入

味平5
実食。

だが、味平もまたこのブラックカレーの魔力にほだされてしまう…

他方、ブラックカレーを開発した鼻田香作。なぜか人が変わったかのように情緒不安定となり周囲を戸惑わせ始める。

味平6

鼻田のブラックカレーは評判が評判を呼び、ついに「インド屋」を擁するデパート白銀屋はブラックカレーを求める客で溢れ返った。

味平7a

止まることのないブラックカレーフィーバー。味平はどうしてもその人を惹きつけてやまない味の秘密を知りたいが…

味平7
このへんすでに展開もカオス化してる。

味平の前に現れた鼻田は、完全に崩壊してしまっていた。

味平8

鼻田はついに精神に異常をきたし、救急車で運ばれていった。

そして味平はブラックカレーの世にも恐ろしい秘密を知ってしまうのでした…

鼻マスクの謎もスパイシーであった
鼻マスクの謎もスパイシーであった

現在電脳マヴォではこの『包丁人味平 カレー戦争編』の他、ビッグ錠先生の『ピンぼけ写太』のダイジェスト版を無料公開しています。

電脳マヴォ ビッグ錠ダイジェスト

作品を再構成の上での公開、というのは編集家を自認する竹熊さんならではの目のつけどころではないでしょうかね。
ダイジェストにした匙加減も、かなりツボを押さえた編集になってると思います。
(自分は雑誌掲載時にリアルタイムでこの作品を読んでましたが、印象強かったシークエンスをうまく纏めていると思います)

電脳マヴォは上記のような昔の作品だけではなく、アート色の強いかつての『ガロ』のような漫画が多く掲載されているサイトで、まさに「ネット界の『ガロ』」といった趣きを放っている特異なウェブサイト。

これを機に、どうぞ中をご探索してみてください。玉手箱のようなサイトです。
(きっと魅了されて眺めるうちに老人になってしまうんですねわかります)

 

で、すっかり忘れかけている最初の中国のニュースですが…
漫画みたいなコト、ホントにやっちゃう店があるんでしょうか。

でも、ケシの実っていうのは普通に食材としてあるわけなんで、実は”ケシ”違いだったりするのかもしれませんね。

ケシの実を食材に使った例

 

けどまあ、華人ならこんな話もありうるかも、てのも事実。何せ人肉饅頭出す店もあったくらいだし。

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八仙飯店之人肉饅頭 [DVD]実話である。


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