キリン『地元づくり』いろいろ飲み比べ! 2016~2017年
これまでほぼその地域周辺でしか入手できず、愉しむことのできなかったキリン『地元づくり』。
年を経るごとに少しずつ販路を広げていってるのか、近頃は都内でもいろいろな地域のものを味わえるようになってきました。
今回は、このキリン『地元づくり』を入手できる限り一気に飲み比べしよう! という試み。
ま、簡単に云えば「今年も飲むぞ!!」ということです。(笑)
さて、そんな最中、昨年から全国展開で見かけるようになった『熊本づくり』からいってみましょう。
◎キリン『熊本づくり』。
ご存知、地震で被害を受けた熊本復興支援のための銘柄。
色はやや薄め。
でも見た目に比べけっこう味はしっかりしてるかも。
その割に軽い口当たり、でも酸味はなくて苦味がいい塩梅。
あ、これはけっこういいな。
続いて入手しやすかった関東圏。
まずはなにはともあれ東京。
◎キリン『東京づくり』。
改めてテイスティング。
軽い飲み心地。
でもこれは最後までほんのりした苦味が楽しめるなあ。
意外と、飲むほどに味わいが良くなってくるのかもしれない。
◎キリン『千葉づくり』。
他の銘柄と比べものっすごくアバウトな惹句。
なんでだ…
色は綺麗。澄んで明るい、という印象。
あ。
味は、薄いなあ。
まァいい言い方をすれば「軽い」かな。
苦味も軽くて、そのあとで奥のほうで甘みを感じるという感じ。
うーん。
不味くはないけど、他と比べてこれを選ぶかというとちょっと難しいかなあ。
千葉といえば落花生。ということでピーナッツをつまみにしてみたが…んーまァ普通…
◎キリン『埼玉づくり』。
意外と、ウチの近くでは手に入れづらかったのだけれど、なんとかゲット。
透明度は高い感じかなあ。
他のと比べるとやや甘め、というテイスト。飲んだ後口にも甘みが仄かに残る。
ほとんど苦味は感じない。でも酸味もない。
それだけ甘口ってことですね。
甘みとコクのビール。
うむ、これはまぁまぁ好み。けっこうたまには飲んでみたい味。
◎キリン『山梨づくり』。
これは23区ではレア。
あれ。
なんか、味がない…
と言うか、軽い苦味とやや酸味がある程度で、うま味が薄くてあんまり感じない。
見ればこの『山梨づくり』は横浜工場製造。
当の『横浜づくり』は地方づくりの中ではかなりポイント高いほうなんだけど、なぜかなぁ。
で、知人がおみやげでくれたのがこれ。
◎キリン『広島づくり』。
はっきりいって関東では激レア。
うわ、他と違って断然色が濃い。
スタウトみたい。
香ばしい。
旨い。
これは見た目の期待どおり、いやそれ以上。
こんなのが飲める広島は羨ましいなぁ…。
各地元づくりをいろいろな手段で入手していたのですが、昨年末にとうとうお歳暮用として(だと思う)9種の地元づくりを箱詰めにしたセットを販売。
これで、これまで味わうことのできなかった気優秀や北海道の地元づくりがどどん、とまとめて集められました。いやめでたい。
全国のキリン工場ごとの『地元づくり』の紹介が。
と、いうわけで、以下はこのセットからの飲み比べ。
◎01.キリン『北海道づくり』。
やや苦いかな。
でもコクはすごくある。ふくよか。
味ではなくて、液そのものが濃度が高い、という口当たり。
濃厚な味のツマミと合うね。チーズとか。
ということでチーズを出してみた。やはり合う!
◎02.キリン『仙台づくり』。
仙台といえば杜の都、
そして広瀬川流れる岸辺、水の都。(だっけ??)
ま、それはともかく、
いい水のあるところにはいい酒がある。これ常識。
色はかなりクリア、透き通ってる。
んー、酸味が強い。
軽い。やはり色のとおりかな。
ホントに軽いなぁ…。
◎03.キリン『取手づくり』。
ウチの地元でもかなり出回ってて、相当飲みましたが、いちおうここで紹介。
やや香りが。
色は濃いわけではないけど、黄金色の良い色合い。
さっぱりしてて爽やかな味わい。
苦味はキリッとしてはっきりしてる。
そのぶん、甘みや酸味は控えめに感じる。
喉ごしがいい。
軽い部類に入るかな、と思ったけど、そうでもなく飲み進んでも味はしっかり感じるね。
◎04.キリン『横浜づくり』。これも改めてのテイスティング。
おっ、ほのかにフルーティな香り。
苦味もやや薄口だが適度。
やや酸味を感じるけれど、ゴクゴク飲むぶんには気にならない。
のどごしがいい。その割にはちょっと軽めの味。
味のバランスは相当いいと思う。
◎05.キリン『名古屋づくり』。
名古屋限定のキリンていうとその昔『でらうま』というのがありましてな。
まぁ正直その当時はそんなに味に違いがあったのかっつうとどうだろ?という感じだったと思うのだけれど。
個人的な問題だが、名古屋人の舌ってぇのは自分はまったく信用していないのである。
だって、パスタにアンコやホイップクリーム乗せて食うんですゼ(※個人の偏見です
ま、それはともかく。
やや、濃いめの色合い。
うん。
他のと比べ味が濃いかな。
コクもあってのどごしもいい。
これはこれまでのナゴヤものと比べ、いい。
今回のに関しては認識改めまっす。正直スマンかった!!
◎06.キリン『滋賀づくり』。
ネットでもつっこまれてたけど、この図、滋賀でない…
軽い、かな。
苦味はちょっと薄くて物足りないけど、コクは感じる。
でも旨味が足りないと思う。
んー、真ん中の味がない、といえばいいかな。
◎07.キリン『神戸づくり』。
こちらもクリア。というか白い感じ。
甘い。
ややフルーティ。
くどさはなく、軽い。
泡もキメ細やか。
他と比べると、苦味もなくて、それがいっそう甘みを感じさせるなあ。
呑むほどに旨い、という感じ。これはいい。
こーゆうのは好き。
◎08.キリン『岡山づくり』。
ん、甘口かな?
味は淡白。コクはあるけど重くない。
うす味。
ほんとーに微かだけど、薫りがあるね。
◎09.キリン『福岡づくり』。
これはまた、白い。
透明度は低い感じ。
スッキリしてる。
苦味はいい塩梅。
酸味がないから、かなり味のバランスはいいと思う。
◎せっかくなので通常のキリン『一番搾り』も飲み比べ。
うん、一番搾りである。
(そりゃそーだ)
と言うか、他の地方づくりと比べるとやや薄味ぽく感じる。
“スッキリ飲みやすい”と言えばそうなるのだけれど。
それだけ今地方づくりに力を注いでるってコトなのかな。
けど、ふと思うけど、こうして地域ごとに別の味の銘柄が作れるってことは、
ひょっとして全国統一銘柄の『一番搾り』も、各工場製造ごとに味って実は違ってるのかな…??
(たとえばマルちゃん『赤いきつね』『緑のたぬき』が関東と関西で汁の味が違ってるみたいに)
さて…
と、そんなことを思ってしまうのだけれど。
どうなんでしょうね。
さて、そんなこんなで可能な限り一番搾り・地元づくりシリーズを飲んでみました。
今年もよろしくお願いします。
キリン 9工場の一番搾り飲みくらべセット 350ml×12本入
ごくり。