フィーリン最高、燃える情熱ゥ! 『リザとキツネと恋する死者たち』でダンスダンスハバグッタイム!!
(画像はオフィシャルサイトより)
今年の大阪アジアン映画祭やSKIPシティDシネマ映画祭で上映され、観た人々を虜にし続けた『牝狐リザ』が、『リザとキツネと恋する死者たち』のタイトルで満を持して劇場公開になりました!!
こりゃメデタイ! 目出度い! 愛でたい!!!
いろいろクダクダ語る前に、まずは予告を貼っておきましょう。
やっぱりホラー系にもみえる…。
上述のように、大阪アジアンやDシネマでは『牝狐リザ』というタイトルで上映されていたんですが、たぶん女性集客を狙って口当たりの良い「恋する」というフレーズをタイトルに挿入したかったのではないかと思われ。
(おそらく『恋する』って入れただけで女性誌的な興味は3割マシマシですネ!!)
このへんはなかなか配給会社あざとい! と感じてしまうんですが、まァ映画の中身が日本で想定するターゲット層と違和感がないとも思うんで、このタイトルを捻り出した宣伝部の皆様の的を射たセンスには褒めたくなってしまいます。原題は(英語では)『Liza the Fox-Fairy』だし。
これじゃあまるで『亡霊怪猫屋敷』みたいな化猫映画系譜のB級ホラーに思われちゃいますよね。
※ついでだから『亡霊怪猫屋敷』予告編。製作は大蔵貢!!
だいたい、ハンガリー映画なんてまず馴染みもないし、主人公は乙女ちっく(死語)妄想を拗らせた三十路のオバハンだし
(要するに腐女子ですネ)
そんな映画なかなか一般人のアンテナに届いてくれるわけもない。
でも、これが観ると面白いんデスよ。ホント。
自分も大阪アジアンで観賞したのも、ほぼ単に「お目当ての映画と映画の合間に時間空いちゃってるから穴埋めでこれ観るかー」てな雰囲気でスケジュールに入れてただけだったんですが…
結果!!
この年の大阪アジアンで最も記憶に残る作品になってしまった、という事実。
何がどうしてかっていうのはホントは「何も予備知識を知らずに映画そのものを観てくれ」と言いたいんですが、
予告編やチラシでも出ているミントグリーンのスーツ着た男性がとにかくキモなんです。
役名を「トミー谷」。
どっかで聞いたふうな名…
(註:ソロバンは鳴らしません)
日本の流行歌手、という設定です。
彼が劇中ひっきりなしに歌うまるで’60年代グループサウンズのようなオフビート感溢れる歌が脳に刷り込まれてしまい、観終わればこの歌がぐるぐると頭の中でパワープレイ状態の坩堝に落としこまれ、すっかり「もう、トミー谷無しでは生きていけない」廃人になってしまいます。
この歌のクリップも上げられているんですが、できれば映画観賞後に…
なんでも、監督がものすごーく日本が好きで、かなり詳しいのだとか。
楽曲も「こんなカンジでヨロ」と細かい注文をつけて作ってもらってるらしい。
それが証拠に、このトミー谷の歌を作ったアーティスト(もちろんハンガリーの)はいつもはこんな雰囲気のモノを作っているわけではありません。
(下のリミックス版のクリップから関連動画が辿れます)
大阪アジアンでこの『牝狐リザ』を観て以来、このオフビートにハマって
「この映画のサントラぜったい欲しい!! 出てないのか? 買う方法はないのか!?」
と麻疹(はしか)の如く探すハメになりYoutubeで発見するに至ることになります。
※もちろん大阪アジアンでの上映当時は日本版の予告もなくハンガリーのほうでアップした映像のみ。
ちなみになぜかリミックスバージョンも存在。
あんまりにもこのトミー谷にハマってしまったので、今回この映画の前売りにトミー谷ブロマイドが付いているのを知り迷わずにチケットを買ってしまいましたヨ!!
そんなわけで、1人でも多くこの映画の(て言うかトミー谷の)魅力に触れて(ハマって)もらいたい、と思い、別に提灯記事を書いてくれと頼まれたとかマージンもらってるわけでもなくボランティアでこの記事をエントリしている次第。
(もともと書き手各々のシュミと独断で記事を書く、というのがこのポータルサイトの基本姿勢デス)
ホントーに観てもらいたいわけです。そしてトミー谷にハマれ!!
いちど観たら忘れないトミー谷をぜひその目で確認してね!!
(あれ? 主役のリザは…?)
■『リザとキツネと恋する死者たち』オフィシャルサイト
2015年12/19より新宿シネマカリテにてレイトショーを皮切りに順次全国公開予定
国内盤ディスクだけでなく、公開を期にぜひサントラもリリースしてほしいものです。切におねがい!!
でないと“谷ロス”になっちゃう…