なんてラブリーな音だ!! 極上爆音上映『MAD MAX 怒りのデス・ロード』

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『電車賃払っても体験する価値はあるから、ぜったい行ったほうがいい!!』

と言われたので、既にIMAX3D字幕版を観賞済みにも拘わらず、
立川シネマシティで評判の『マッドマックス』極上爆音上映を体験してきました。

KIMG0775

立川シネマシティ

ところでシネマシティのサイトにはこんな但し書きが掲げられている。

【極上爆音上映】aスタジオとbスタジオの違いにつきまして

 予想を遙かに超える好評をいただいております【極上爆音上映】ですが、これまでaスタジオのみで行って参りましたが、aスタジオで使用していたサブウーファー(重低音専門のスピーカー)4台をbスタに移設しましたので、bスタでも行います。音のことですので細かな違いは言葉ではなかなか説明できませんが、設備も劇場建築も異なりますので、明らかに違いはございます。ただどちらも作品にとって最適な調整を行いますので、豚骨ラーメンと味噌ラーメンほどの違いはございません。
レシピはほぼ同じで、豚骨は豚骨でも一方がやや塩気が強く、背脂少なめですっきり、といったような相違です。



[※立川シネマシティHPより]

このページの説明によると、aスタジオは
「サブウーファー:meyer sound 1100-LFC × 2台
輪郭のはっきりした、キレが良く、速度の速い低音。」で、

bスタジオは
「サブウーファー:meyer sound 650-P × 6台
1100-LFCに比べて不足するパワーを台数でカバー。見た目はもはやライヴハウス。」

だそうです…
(詳細はサイトをご参照ください)

って、音質の違いをラーメンの出汁で表現されても…

 

ともあれ能書きはどーでもいいので「極上爆音」を体感!

入ったのは『aスタジオ』。もともと最初に爆音上映用の設備を設置したスクリーン。

めっちゃきれいな客席。

aスタジオ(立川シネマシティHPより)

客席のスローブは若干ゆるやかなんだけど、前の席の人の頭がかぶらないような距離になっててなかなか配慮の行き届いた設計。

こんな綺麗なシネコンが立川にあるとは今まで盲点でした。

 

「爆音上映」の類いに関しては、今はなき吉祥寺のバウスシアターでこの名を冠した特集が開催されたのをルーツとするのが一般的な認識だと思うんですが、自分の場合あえてそれより遡ることン年、(これも今はなき)中野武蔵野ホールで上映された『ピノキオ√964』にその源流を辿りたいと思ってます。

 

何せあの小さな中野武蔵野ホールのハコにライブハウス用の巨大PAを持ち込み最大音量を流すという気の狂った上映形式で、
上映をした武蔵野ホールには隣家から騒音の苦情が来たり余りの轟音で劇場の壁にヒビが入るという現象まで招いたいわくつきの映画。

どれだけ凄かったかっていうと、無音の状態でスピーカーから出てくる“サー”というホワイトノイズがうるさい…という、これまでに体験したことのない音圧でした。
正直、始まって3分で「うわ、来るとこ間違えた…」と思い、その後悔は劇場の明かりが点くまで止みませんでした。
(しかも運悪く最前列そのPAの目の前だったorz)

※その後同じく中野武蔵野ホールで凱旋上映があり更に音圧を増した「パワーアップ・バージョン」が上映されたのだが…もう行く勇気はありませんでした。

バウスシアター以降「爆音上映」と名のついたイベントはあまたあれど、未だにあの『ピノキオ√964』を超える体験はありません。

で、今回の立川シネマシティ、その名も『極上爆音上映』!!

音圧については、やはりというか何というか、あの『ピノキオ』を超えるものではありませんでした。

けれど…

音質が、いい!!

何と言ってもシートが低音域に共鳴してビリビリと鳴るのは快感。

たとえはシートが振動するというギミックはユナイテッドとしまえんの7番スクリーンでウィンブルシートというのがありますが、
それはやはり無理くりに(おそらくバイブレーターを実装して)物理的に振動を与えられているので、くすぐったかったりあまり気持ちのいいものではない。
けれどこの立川のシステムは、スピーカーから出た低周波が直接座席を揺らすので、音と調和していてストレスを感じない。
ちょうど、コンサートホールやライブハウスで音を浴びているのと同じ。

更に、ボリュームが大きいというだけならバウスの爆音よりも塚本晋也監督が自分で音調整する『Kotoko』等々の作品のほうがたぶん体感音量は高いと思うけれど、ここ立川のは質が明らかに違う。
豚骨ラーメンの塩気が強いのや背脂少なめですっきりな違いはよくわからないれど、この音作りはこれまで自分が経験してきた「爆音上映」と違い、上品さを纏った快感がある。
音の中に包まれることが心地良い。

そう、まさに音浴

ホームページのキャプションに偽りなし。
まさに「極上」の名に恥じぬ質の良い音のシャワーを浴びる快楽に浸ることができました。

 

昨今3D方式を皮切りに4Dといった体感アトラクション状態での観賞方式を設置する劇場も増えてきたけれど、どの映画がその方式に適しているかはそれぞれ。

そんな中、やはりマッドマックスのためにこの『極上爆音上映』というスタイルを導入した立川は偉い! と思います。

 

立川シネマシティの心意気に拍手!!

 

 

ところで4Dではシートの動きと一緒に風や霧、匂いも噴霧されるということなんだけど…
ゾンビ映画の場合は襲ってくるゾンビ達の発する腐敗した肉のくっっさい臭いとかも堪能できるんでしょうかね…??
(それ、ちょっと見たい)

 

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