【不定期連載】電子書籍への道-[4] いよいよ電子書籍をAmazonで販売してみるぞ!!
さて、電子書籍用のデータが完成したので、次は販路を確保しましょう。
現在電書は多くのサイトが取り扱っていますが、
知られたところでAmazomのサービスにKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)というサービスがあります。
以前は、KDPに登録して販売を行うには本店である米国Amazonのサイトで登録するしかなく、英文の契約書と角突きあわせて格闘しなければならなかったのですが、数年前に日本のAmazonのサイトでもKDPのサービスが始まり、相当ハードルも低くなりました。
と、いうことで、このKDPのページにあるマニュアルに従い、書籍の登録を行います。
KDPのヘルプページに沿っていけば準備が整えられるはず。
もう、ここで説明するまでもないくらい懇切丁寧。
更にクイックスタートガイドも配布されており、これに従えばほとんど簡単に書籍の登録まで辿り着けます。
■KDPクイックスタートガイド(PDF)
では、登録を始めましょう。
KDPで販売を開始するには、Amazonのアカウントが必要です。
これはAmazonでお買い物をしたことがあれば自分のアカウントを持っているはずなので、それを使いサインイン。
で、「規約に同意する」をクリックしたら、こんな画面が出てしまいました…
どうやらアカウント情報でKDP登録には不足する事項があった模様。
ということで再度サインインし、アカウント情報に戻って入力。
「会社・出版者情報」は、販売に伴い報酬が発生するので、税務申告をするときの納税者の氏名が必要のようです。
出版社等の法人で販売するならそちらで登録すべきですが、今回は個人出版なので自分の氏名を記入。
(もちろんペンネームでなく本名で)
あれ? でも自分、確定申告の際には自営の「屋号」としてペンネームを記入してるんだけど、それでもいいのかな…?
まあ穿ったことを考えでも仕方ないんで、素直に本名を登録しましょうか。
※わからないことがあったときはヘルプページやガイド(pdf)が役に立ちます。
次は「税に関する情報」。
この「税に関する情報」は米国での源泉徴収に関わるもので、この情報を入力しないとKDPが認可されません。
ちょっと時間がかかりますが、しっかり登録しましょう。
続いて「ロイヤリティの支払い」で銀行口座を登録します。
小切手による支払いという項目も選択でき、下に続いていますが、小切手払いの場合は手数料がかかるそうなので、今のところは端折ります。
【追記】
ロイヤリティの支払いは米国Amazomからの振り込みになるので、手数料を思いっきり持っていかれるという助言をいただきました。
銀行口座は手数料無料になる新生銀行を指定するのがお薦めだそうです。
アカウント情報の更新・税に関する情報・銀行口座の入力がすべて完了して「保存」。
改めてKDPにサインインすると、今度はこんなページに入りました。
これで、kindleで販売する準備は整ったということですね。
では、本を登録していきましょう。
改めてKDPのサポート形式を見てみると、以下のファイルがアップロード可能のようです。
- Word (DOC または DOCX)
注: 現在、Word については縦書きやルビなどの日本語固有のフォーマットはサポートされていません。
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- MOBI (MOBI)
- ePub (EPUB)
- RTF (リッチ テキスト フォーマット)
- TXT (プレーン テキスト)
- Adobe PDF (PDF)
注: 現在、日本語の本はサポートされていません。
- Kindle Package Format (KPF)
今回の電子出版を行うにあたり、書籍としてちゃんと構成されているレイアウトの本を作りたかったのと、今後KDP以外での販売の可能性も見据え、ePub形式にこだわったので、もしePub作成のハードルが高いと思われたなら、WORDやHTML、あるいはTXT(メモ帳)でアップするのも良いかと思います。
まあ、自分は出版人の端くれとしての拘りで、ePubのノウハウも取得しておこうと思ったので…
それでは、前回作成したePubデータをアップしていきます。
必要事項を入力し、販売ページの表紙画像とePubデータの本文をアップロードして、「保存して実行」を押したところ、
どうやら記入不備があった模様。英文タイトルにスペースを使用してたり、ちょっとした箇所のミスでした。
(修正が必要な部分はチェックが入ります)
ミスを修正して再度保存して成功しました。
まだ価格などが設定されていないので、次はそれを入力していきます。
いちおう地域指定はなく全世界での販売を可能にしたのですが、価格は各国貨幣別に設定もできます。
なので、日本国内のみまずは「300円」と固定価格にして、他の国・地域では米ドルに倣う変動価格にしました。
(米ドル価格は$2.80に設定しました)
これで必要な事項はすべて完了。
「本棚」を開いてみると…
「販売準備中」になってる!!
あとはAmazonの審査が通れば販売が始まるという按配ですね。
と、いうことで、なんとかKDPでの販売までは辿り着けた次第。
あとは、これが実際に販売が始まってどうなっていくのか、ですね。
また折を見てリポートをしていきます。
さ、次はコミックの電書化だ!!!
【追記】
その後KDPより再確認の通知が来て更新の後、
およそ24時間ほどでKindleで販売開始となりました。
アスタリスク《*》 第Ⅰ部 -栞莉(しおり)- (ICON NOVELS)
クリックでAmazonページが開きます
まずはファーストミッション完了、ですね。
【今回のKDP登録にあたり参考にさせていただいたサイト】
■epub形式の電子書籍を簡単に作成するフリーソフトや無料Webサービス-プログラミングとIT技術をコツコツ勉強するブログ
■「Kindleダイレクト・パブリッシング」で出版に挑戦!一部始終を徹底紹介!!-APPGIGA!!
※今回使用している文章データの小説はpixivにて無料公開・連載中。
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